先日見に行ったイベントで、ジャンクの発電機を安く売っていたので、買ってみました。YAMAHAのET800というモデルで、OUTPUTは100Vが一つです。
売主さん曰く、プラグに問題があるとのことですが、直るかどうか挑戦してみたいと思います。ガソリンは入っている様なので、試しに起動をしてみます。スイッチをONにしてコックを開け、チョークを閉めてから勢いよくスターターを引っ張ってみました。
数度引っ張ってみましたがかかる気配なさそうです。
ということで点検開始~
先ずはプラグチェック・・・特にひどい状況でもなく、火花もちゃんと飛んでいる様です。
次にガソリンチェック・・・匂い的には腐っている様です。
圧縮チェック・・・プラグ孔を指で押さえ、簡易でチェックしましたがこれも良さそうです。
キャブのチェックには分解が必要なので、少しばらしていきます。
前面のカバーを開けると、スポンジのエアークリーナーがありましたが、ほぼ風化しており、取り出すと粉々になってしまいました。
上部のタンクは、ネジ4本とコックから燃料ホースを取り外すことで分離でき、構造が一目瞭然になるため一気に分解が進みます。
この時点で燃料コックの作動をチェック、問題ありませんでしたが念のため分解清掃をしておきました。
前面パネルはキャブを固定している二本のネジとその他一本、および配線類を外すことで分離できます。
取り出したキャブを観察し、分解をして内部をチェックしていきました。
フロート室には腐ったガソリンが残っており、いくらかタール状の堆積がありましたが、それ程苦労することもなく綺麗にできました。
フロート室のメインジェットは完全にふさがっていたので、マイクロドリルで丁寧に異物を取り除き、清掃・貫通させました。
フロートピンが取れにくかったのですが、変形が作動不良はなさそうだったので取り敢えず各部や孔をキャブクリーナーで清掃して組み立てました。
燃料を新しく50:1に混合したものに入れ替えて再始動を試みると、「ブブブ~ン」と音を立てて動き出しました。
チョークを引いているため、白煙モウモウですがなんとかアイドリングを継続します。しかしチョークを戻すと暫く唸った様な感じになりやがて停止してしまいます。
再度キャブをばらし、今度はフロート部をばらすと、フロートバルブのスプリング部分の固着がありました。このため、フロートレベルの微妙な調整が出来ていなかったようです。
再度の始動ではきちんとアイドリングをはじめ、調整も出来ました。
肝心な発電もちゃんとされていました。
レジャーや災害時に一台あるといいなあとおもっていたので、安価に入手出来てラッキーでした。