W210の後継として買った次期モデルのW211(もちろん中古車)。
走行距離があまり多くないもので、内装色ベージュのワゴンを暫くさがして決めました。中古外車は自分なりにあまり走っていないものが比較的程度が良いと思っていて、年式はそれ程気にしませんでした。
しかし、W211の前期型には厄介な「SBC」なるブレーキシステムが付いていることは勉強不足でした。
私のも2004年11月でしっかりと装着されており、時々「ブイーン」と作動音がしています。
このSBCは上手く使うと非常に便利で安全なシステムなのですが、維持や整備にあたっては、特に下記の三項目が気になります。
①いわゆる「SBCリミット」
ブレーキを踏んだ回数や、SBCが作動した回数で計算された数値により、SBCが寿命を表示し動かなくなる?仕組み。
②定期的なブレーキフルード交換
一年毎、或いは車検毎に約3リットルといわれるフルードの交換をヤナセが強く推奨しています。(オーナーには数年前に手紙が来ているはずです。)
フルードはもちろんベンツ純正(品番付き)のみが使用を許されます。
③ブレーキパッドの交換
これも普通の車のように気軽にはできず、システムを停止させて行わないと大変危険なそうです。
これらに対し、オーナーの選択肢は、
①ヤナセ頼み
②信頼できるショップを探す
③自己メンテで頑張る
④SBCが付いていることを忘れる(笑)
等だと思います。
①は新車でベンツを乗り継げる人ならOKでしょう。ヤナセさんもそういう人を本当のお客様だとおもっているでしょう。
②が一番現実的です。そこそこの町ならいいショップが見つけられると思います。
私も初めはそのつもりでした。
③ちょっとチャレンジングです。ある程度の知識や経験、設備投資が必要です。
④命に係わります!やめましょう。
としうことで、私の選択は最終的に② ⇒ ③になってしまいました。
自己メンテを実践するために最低限必要な設備が以下のものだと思います。
① エアーコンプレッサー
② バッテリーチャージャー
③ ブレーキブリーダー
④ ブレーキブリーダーのアタッチメント
⑤ SBCを制御できる機器
です。①と②は他の車やバイクの整備でも必要な為もっていました。
③をたまたま中古で入手(KTC ABX70)したあたりから自己メンテの可能性を探り出していて、④のアタッチメントがダットラやアルファロメオ2000GTVと共通サイズだったため、KTC純正をアマゾンで買いました。
こうなると残るは⑤のみとなり、かなり現実的になってきました。
いろいろと勉強して、W210のメンテでも使っていたAUTEL(そのときはEU702)というブランドで比較的安価にEPB(電子ブレーキ)の制御が出来る機器があることを知りました(EBS301等…¥30,000程度)。
幾つかのモデルに絞った後、最終的にMD802のDSモデルというものを購入しました。
「SBCリミット」 は買ってから試してみて取り敢えず上手くいったみたいです。
つぎはいよいよ「フルード交換」に挑戦してみたいと思います。
これらの道具で作業をして行きます。(TEST編に続く)